複数児童が「体触られた」訴え…福井県の小学校で保護者説明会、校長「不快な思いさせた」 教諭は否定

 福井県大野市内の小学校で複数の女子児童が担任だった男性教諭に体を触られたと訴えた問題で、児童らのクラスの保護者対象の説明会が7月11日夜、同校で開かれた。校長は教諭がわいせつな行為を否定していると説明する一方、児童に不快な思いをさせたとして保護者に陳謝した。

 大野市教育委員会などによると、4年生の複数の女子児童が5月中旬、担任の男性教諭に体を触られたと校長に相談。教諭は「わいせつな意図はなかった」としている。学校は一部保護者の要請を受け、体調不良を理由に6月中旬に担任から外した。今月6日からは在宅勤務としている。

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 説明会は非公開で行われ、保護者約20人が出席した。校長によると、校長が経緯を説明した上で、児童のケアのためにスクールカウンセラーの巡回頻度を従来より高めたとした。このクラスの児童へのアンケートの結果、ほかにわいせつな行為を受けたと感じた児童はいなかったとした。学校側は引き続き、保護者への説明を行うとしている。

 関係者によると、保護者からは学校側が問題を把握しながら担任を外れるまで1カ月近くあったことに疑問の声が上がった。これに対し校長は「慎重に対応していた結果」とし理解を求めた。

 終了後、福井新聞の取材に応じた保護者は「体調不良を口実に、起きたことを隠そうとしていたとしか思えない」と学校の対応を批判した。別の保護者は「よい先生だったので信じられない」と述べた。

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