市内の全中学校に自販機を設置「積極的に水分補給して」定価より30円安く

熱中症対策で白糸中学校に設置された自動販売機(京都府舞鶴市浜)

 気温上昇で熱中症が懸念される中、京都府舞鶴市教育委員会は市内の中学校全7校にスポーツドリンクなどの自動販売機を設置する取り組みを始めた。定価より30円安く購入でき、生徒が積極的に水分補給できる環境を整える。全中学校に自販機を設置するのは京都府北部の5市2町で初めて。

 市教委によると、生徒は主に学校に持参する水筒で水分を補給しているが、追加が必要な場合もあるとして、市中学校長会から自販機設置の要望を昨年度に受けていたという。

 自販機は大塚ウエルネスベンディング(東京都)が各校に1台ずつ設置し、熱中症対策のガイドラインを満たしたスポーツドリンクや水、お茶などを購入できる。災害対応型の自販機で、市が必要と判断した時は飲料を無償で提供できる。

 舞鶴市浜の白糸中学校では、校舎玄関前に置かれた自販機が6月27日から利用できるようになり、生徒は1日1本購入できるルールで飲み物を買い求めていた。生徒会長(14)は「部活動でお茶が無くなったりするのでとてもありがたい」と喜んでいる。

 自販機は7月中旬までに、各中学校に設置されるという。

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