見た目も内面もけっして格好いいとは言えない義理の兄。無職生活を送る妹は生きるために、そんな兄との同居生活を送っているが……兄は突如として身体を鍛え始め、見違えているような人間へと変わろうとしていく！Twitterのいいね！の数と連動し、どんどん格好良くなる？！SNS漫画ならではの手法を取り入れた作品『いいねが多いほど、どんどんカッコ良くなっていく、義理の兄！』。
6月にTwitterで配信された本作は、約1ヶ月の間で1,600万インプレッションを超える大きな反響を得た。その後、いいねの数と連動し、ますます兄が格好良くなっていくに連れ、いいねやコメントの数も増え、現在はその続編とも言える『いいねが多いほど仲良くなっていく義理兄と妹！』を連載している。
今回は、SNS漫画の新たな形を作り上げた、作者であるTASTUBONさん（@TATSUBONi）にインタビューを敢行。創作にかける思いから今後の展望についても語ってもらった。
読んでもらってナンボの職業という思い
ネットゲームのコミカライズ連載を皮切りに、原作付きの作品を次々と手掛けてたというTASTUBONさん。Twitterへの連載に気持ちが向かったのは、「オリジナル作品を手掛けたい」という思いだった。
「これまでは、原作付きの作品ばかりでしたので、いつかは自分のオリジナル作品を描きたいと、ずっと考えていました。その思いが強くなり、Twitterなどで自主的に連載することを決め、現在は自由に描かせてもらっています」
自分の思うような作品を発表するTASTUBONさんの作風は実に多彩。学園、SF、百合など、ひとつのジャンルに縛られず幅広いジャンルにアプローチしているが、その中でも自分の中での軸はあると話す。
「幅広く、いろいろ描いてるような感じはしますが、普通の青春ドラマは苦手というか、描けないので、ちょっと変わったテイストの恋愛ものを描くのが好きなのかもしれません。あと、高い確率でアクションシーンが登場します。共通するテーマとしては、なるべく読後感の良いものを作りたいと思って描いています。 気持ち良く読み終われるものを毎回考えています。 読んだ後に楽しかったなーと思ってもらえたら嬉しいですね」
現在、Twitterでは16万人を超えるフォロワーが付いているが、ここ最近、伸び悩んでいたことから、ある奇策を思い付く。それが、「いいねが付くほど〜」のシリーズだった。
「これは……最近伸び悩んでいたので、イチかバチかでやってみた企画です。かなり姑息な手だと自分でも思っているんですが（笑）、読んでもらえないとどうにもならない職業なので・・・。 正直全然伸びないんだろうなと思って描き始めましたけど、想像の100倍以上読んでもらえました。 すごく嬉しいですけど、ビックリしました」
TATSUBONさんの想定を越え、累計では3000万インプレッションを優に超えている。今後については、「30ページの読切作品を久々に描いてみたい」と話す。SNSの特性を知る作者が、次はどのような物語を生み出すのか、期待したい。
＜TATSUBONさんInformation＞
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（よろず～ニュース特約・橋本未来）
