いすゞ自動車、ロシア事業撤退 現地大手ソラーズに譲渡

 いすゞ自動車がロシアでの事業から撤退したことが14日、分かった。同国の自動車大手ソラーズに子会社の株式を譲渡し、現地の従業員約200人や工場を引き継いだ。ロシアによるウクライナ侵攻で生産が止まり、再開を見通せないため撤退を決めた。

 いすゞはウクライナ侵攻で部品調達に支障が生じ、2022年3月にロシアでの車両生産を停止。23年3月期決算で約17億円の特別損失を計上した。撤退は既に24年3月期の業績予想に織り込み済みで、影響は限定的とみられる。

 ロシアの工場は08年に稼働を開始。いすゞの世界全体の商用トラック生産で1%程度を担い、21年は約3700台を生産した。

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