武雄と米の姉妹都市、4年ぶり交流再開 セバストポール市から訪問団

セバストポール市から訪れた学生と交流する武雄中の生徒たち=武雄市武雄町

 武雄市と姉妹都市交流を続ける米国カリフォルニア州・セバストポール市から訪問団が来日し12日、武雄市内五つの中学校を訪れ生徒たちと交流した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、2019年3月を最後に交流が途絶えていたが、4年ぶりに再開した。

 一行は学生16人、引率者3人の総勢19人で、8日に武雄市に到着した。この日は通訳を伴い、五つのグループに分かれて市内の中学校を訪問。3年生の英語の授業に参加し、生徒の質問に答えるなど会話を楽しんだ。給食も一緒に食べ、日本の学校生活を体験した。

 武雄中には男女5人の学生が訪れた。生徒は4~6人でグループをつくり、事前に自己紹介と質問を用意して学生に英語で話しかけた。スポーツや音楽など共通の話題が見つかると、短い単語をつなぎながら懸命に会話を試みていた。

 サッカーに関する会話ができたという宮原理(さとし)さんは「もっと勉強して会話ができるようになりたい。今度は自分がセバストポール市を訪問したい」と話した。祖母、父と3世代で武雄を訪れたというイライジャ・ロドリゲスさん(18)は「みんな英語がとても上手なことに驚いた。お互いに協力して会話を続けようとする姿勢に感動した」と笑顔を見せた。

 両市の交流は、旧山内町時代の1985年から始まった。今回、訪問した学生たちは2020年3月に来る予定だったが、コロナ禍のため延期され3年越しで実現した。(澤登滋)

セバストポール市からの訪問団とホストファミリー=武雄市役所

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