ロータス・エミーラに直4モデル追加。AMG製2Lターボで365PSを発揮、12kgの軽量化も

 イギリスのロータスカーズは7月12日、同社のプレミアム・スポーツカー『ロータス・エミーラ』にメルセデスAMG製の直列4気筒エンジンを搭載した“i4”モデルを正式追加し、「ロータス史上最もパワフルな4気筒スポーツカー」と謳うパフォーマンスを公開した。

 2021年7月にワールドプレミアが行われたロータス最後のミッドシップエンジン・スポーツカーであるエミーラ。登場後はスーパーチャージャー付きの3.5リッターV6エンジンモデルがラインアップされていたが、ターボチャージャー付き2リッター直列4気筒エンジン搭載モデルの追加も発表されていた。今回、その4気筒エンジンモデルが正式に追加され、ロータス史上最もパワフルな4気筒スポーツカーと謳われる性能が明らかにされた。

 マシンのミッドシップに搭載されるオールアルミニウム製の1991cc直列4気筒ターボエンジンは、テクニカルパートナーであるメルセデスAMGが供給し、最高出力365PSを発揮。専用の8速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)との組み合わせにより、0〜100km/hは4.4秒、最高速度は290km/hを誇る。

ロータス・エミーラ“i4ファーストエディション”(ブラックパック/フロント)
ロータス・エミーラ“i4ファーストエディション”(ブラックパック/リヤ)

 この直4ターボエンジンはエミーラに搭載するにあたり、ロータスによってさらなる改良が施されており、独自開発された吸排気システムと、独自の社内キャリブレーションによって最適化された先進技術の組み合わせにより、全域を通じてのパワーやトルク、効率のバランスを実現しているという。

 また、エミーラのシャシーはロータス・スポーツカー・アーキテクチャーが採用され高いねじり剛性を持っているが、今回の4気筒エンジン搭載にあわせ、新軽量アルミ鋳造リヤサブフレームを導入。新リヤサスペンションも組み込まれるこのサブフレームは、エミーラV6で使用されていたスチール製アッセンブリの代わりに採用され、合計12kgの軽量化に貢献した。

 エミーラ直4モデルの追加に、ロータス・グループ副社長兼チーフ・コマーシャル・オフィサーであるマイク・ジョンストンは「エミーラV6は世界中から何千台もの注文を受け、すでに信じられないほどの成功を収めている。今、4気筒モデルのエミーラがラインナップに加わることで、私たちはこのクルマの幅広い能力と魅力に新たな次元を加え、ユーザーが期待するすべての性能と機敏性を提供し続けると同時に、新たなレベルの効率性とアクセシビリティを提供していく」と語っている。

ロータス・エミーラ“i4ファーストエディション”(フロント)
ロータス・エミーラ“i4ファーストエディション”(リヤ)
ロータス・エミーラ“i4ファーストエディション”のコックピット
ロータス・エミーラ“i4ファーストエディション”のインテリア
ロータス・エミーラのミッドシップに搭載されるAMG製直列4気筒ターボエンジン
ロータス・エミーラ“i4ファーストエディション”のエンブレム

© 株式会社三栄