ヒグマの会 人とクマの共存に向け道に提言

専門家でつくる「ヒグマの会」が人とヒグマの共存を目指し鈴木知事に提言しました。提言は、道内でヒグマによる人身事故や農作物被害などが増加する中、中長期的にヒグマとどう向き合っていくべきかをまとめたものです。ヒグマの会の山本副会長「人も安全にクマも安楽に暮らせるような状況を作れるといいなと。振興局に専門的知識を持った職員を常時配置しておくことや継続的なモニタリングの強化、ヒグマと遭った際の対処法を小中学校で教えることなどを盛り込んでいます」。ヒグマの会事務局長の酪農学園大学・佐藤教授「北海道はヒグマ管理計画の第2期をスタートさせていて、いま大きな問題なのはそれを誰が実行するんだという部分が欠けているんじゃないかということ」。近年はヒトとクマとのあつれきが高まっていて、クマの生息域と人が住む市街地、その緩衝地帯となる地域を区分するゾーニングが重要だと指摘します。佐藤教授「今しなければいけないのは人身事故を減らすこと、農作物や家畜被害を減らすこと、そして市街地侵入を減らすことです。(そのために)ゾーニング管理・住み分けというものを道民がみんなで共有しよう」。提言はヒグマの会のホームページからも見ることができます。

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