庄内3海水浴場が海開き 神事や初泳ぎ

初泳ぎを楽しむ子どもたち=鶴岡市・湯野浜海水浴場

 鶴岡市の湯野浜、遊佐町の西浜、釜磯の庄内3海水浴場が14日、海開きし、待望の海水浴シーズンがスタートした。各地では神事や地元の小学生たちによる初泳ぎ、ライフセーバーによる海難救助のデモンストレーションなどが行われた。

 湯野浜海水浴場の海開き式では、湯野浜観光協会の佐藤航会長が「今年もさまざまなイベントを企画している。安全な湯野浜をアピールしていきたい」とあいさつ、善宝寺の僧侶らが遊泳安全を祈とうした。地元のひばり保育園と湯野浜小の子どもたちは歌や踊りを披露した。

 式後、同校の児童91人が準備体操して初泳ぎ。子どもたちは歓声を上げ、勢いよく海に飛び込んだり、水を掛け合ったりしてはしゃいでいた。3年五十嵐陽君(8)は「水は冷たかったけど、気持ち良かった」と笑顔で話した。

 遊佐町の西浜海水浴場では神事で約50人の出席者が無事故を願った。池田与四也副町長が「まごころ込めておもてなしをする」とあいさつし、鳥海太鼓保存会(同町)が力強い演奏を披露した。

 ライフセーバーと酒田地区広域行政組合消防本部が合同で海難救助の様子をデモンストレーションした。水上バイクとレスキューボードを使い、溺れた要救助者役を陸上に引き上げ、同本部救急隊到着までの応急手当てを確認した。ライフセーバーの平野修也さん(37)は「事故を防ぐため、無理のない遊泳をきめ細かく来場客に呼びかける」と話していた。

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