肘折温泉開湯祭が14日、大蔵村の同温泉街で開かれた。訪れた人が練り歩く地蔵みこし行列に勢いよく温泉の湯をかけ、源泉の恵みに感謝し、無病息災を祈った。
神事に続き、白装束姿の地元住民がみこし2基を担ぎ、温泉街の約500メートル区間を練り歩いた。湯治客や住民、大蔵小の1年生がみこし行列に次々と湯をかけると、周囲から歓声が上がった。担ぎ手はずぶぬれになりながら、晴れやかな表情で歩みを進めた。同小の今坂晃君(6)は「お湯をかけて(自分も)ぬれるのが気持ち良かった。また来たいな」と満足げだった。
肘折温泉の発見は807(大同2)年7月14日とされる。開湯祭はこれに合わせ、新暦の同日を「開湯の日」として毎年開催されている。