「西海産スイカ」甘さの秘密は 土曜学習で児童が生産者を訪問

西海産のスイカについて学ぶ子どもたち=西海市、ファームまるだ

 長崎県西海市の子どもたちが8日、ミネラルなどを多く含む赤土の土壌で育つ同市産スイカの特徴について、同市西海町の「ファームまるだ」(冨田真也社長)などで学んだ。
 市教委が古里に愛着と誇りを持ってもらおうと、2015年度から取り組んでいる土曜学習の一環。小学3~6年生が対象で、本年度は39人が「食」をテーマに月1回活動し、来年3月の閉講式で成果を発表する。この日は35人がスイカ畑を見学した後、農産物の生産、出荷をしている同社を訪れた。
 冨田社長は、自社で栽培する「羅皇」や「金色羅皇」を含む4品種のスイカを手に取り、おいしいスイカの見分け方などを説明した後、糖度を測定。「スーパーで販売されているものは、12度あれば十分おいしいとされている」と話した後、黄色い実の金色羅皇が15.8度の数値を示したことを紹介すると、子どもたちから一斉に驚きの声が上がった。
 子どもたちは、土の性質により農作物の生育が左右されることなどを冨田社長から教えてもらったり、食べ比べやスイカ割りを楽しんだりした。市立大串小4年の井田朔翔君は「黄色のスイカは初めてだったがおいしかった。いろんな品種があることも学べて良かった」と話していた。

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