山車にひかれ男性死亡、福岡 博多祇園山笠の担ぎ手

警察車両の赤色灯

 15日午前5時半ごろ、福岡市博多区冷泉町の路上で、男性が転倒し負傷したと119番があった。博多署によると、同市博多区の秋吉敏実さん(57)が「博多祇園山笠」の山車にひかれ、病院に搬送されたが、胸を打ったとみられ午前7時ごろ死亡が確認された。祭りの関係者によると、秋吉さんは「舁き手」と呼ばれる山車の担ぎ手。

 現場は福岡市地下鉄空港線の祇園駅近くで、事故当時は「舁き山笠」と呼ばれる重さ約1トンの山車を担いで町を駆け回る祭りのクライマックス「追い山笠」が行われていた。博多署が詳しい状況を調べている。

 博多祇園山笠振興会によると、把握している限りで、これまで山車にひかれた死亡事故はないという。同会は15日午前、それぞれの山車を担ぐ「流」の代表らに事故を報告し「より安心、安全な山笠の実施を」と通達した。

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