地域を挙げて紅花の栽培に取り組んでいる米沢市の山上地区で、赤や黄の鮮やかな花が見頃を迎えている。畑のそばを山形新幹線つばさが駆け抜けるたびに、紅花が優しく風に揺れ、訪れた人がしきりに写真に収めていた。
県の花で観光客を歓迎しようと住民有志が2017年から栽培している。畑は山上コミュニティセンター北西の計345アール。住民や最上川源流よねざわ紅花プロジェクト推進協議会が3月下旬から4月上旬に種をまき、整備した。
今年は例年より開花が早く、見頃は来週いっぱいとなる見込み。16日には同センターでよねざわ紅花まつりのメインイベントが開かれ、ペーパーフラワー製作や花摘み体験など多彩な催しが展開される。
紅花は米沢藩9代藩主上杉鷹山が飢饉(ききん)に備えた救荒食「かてもの」の一つとして栽培を奨励するなど、米沢との歴史的なつながりが深い。