福島、海水浴シーズンに 新型コロナ後で客足期待

海開きし、水遊びを楽しむ地元高校のフラダンス部員=15日午前、福島県いわき市の四倉海水浴場

 東日本大震災、東京電力福島第1原発事故で被災した福島県で15日、今年開設する海水浴場8カ所のうち6カ所が海開きの日を迎えた。あいにくの雨となったが、いわき市の四倉海水浴場では地元高校のフラダンス部員らが一斉に海に駆け出し、初泳ぎを楽しんだ。

 新型コロナウイルス感染症の分類引き下げ後初の海開きとなり、内田広之市長は式典で「昨年は震災後最多の海水浴客をお迎えした。今年は全国からもっとお招きしたい」とあいさつした。

 5月の県の調査で、海水の放射性物質濃度は原発事故前と同程度だった。国際原子力機関(IAEA)は人や環境への影響を「無視できるほど」としている。

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