直木賞・中島さんと対談 「室井滋の文学サロン」初回

室井館長と対談する中島さん(右)=富山市の高志の国文学館

  ●高志の国文学館で開催

 高志の国文学館の第1回「室井滋の文学サロン キトキトの仲間たち」は15日、富山市の同館で開かれた。直木賞作家の中島京子さんが「書くよろこび・読むたのしみ」と題して講演、館長を務める女優・随筆家の室井さんと対談し、約150人を楽しませた。

 中島さんは田山花袋の「蒲団」を読み、舞台を現代に置き換えたらどうなるかなどと考えたことが自身のデビュー作「FUTON」につながったとした。

 富山新聞で「瓢箪(ひょうたん)なまず日記」を連載する室井館長は、恥ずかしいことや「貧乏くさいこと」を書くと読者が喜ぶとして「ささやかな喜びを分かち合いたい」と話した。

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