真っ赤なじゅうたん 氷見稲積梅天日干し

天日干しされる稲積梅=氷見市間島

 氷見市特産の氷見稲積梅(いなづみうめ)を使った梅干しの天日干し作業が15日、同市間島の加工場で始まった。真っ赤に染まった実がじゅうたんのように広げられ、甘酸っぱい夏の香りを漂わせた。

 加工グループ「稲積好梅(こうばい)サークル」によると、この日は曇り空だったものの、暖かい風が吹くことから乾燥できると判断した。約10人が作業に精を出した。今年は昨年よりも2トン少ない約3.2トンを漬け込んだ。加工しにくい大粒の実が多いため減らした。

 天日干しは今月下旬ごろまで続く。梅干しの出荷は来月下旬~8月中旬ごろを予定する。氷見稲積梅は昨年、農林水産省の地理的表示(GI)保護品目に登録された。

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