花梵天、夢中で手伸ばし 鶴岡・出羽三山神社「花まつり」

花梵天の花飾りに手を伸ばす参拝者=鶴岡市・羽黒山山頂

 鶴岡市の出羽三山神社の例大祭「花まつり」が15日、羽黒山山頂で行われた。「花梵天(ぼんてん)」が4年ぶりに境内を巡り、多くの参拝者が縁起物の花飾りを求めて盛んに手を伸ばした。

 三神合祭殿での神事に続き、みこし渡御に合わせて花梵天が登場。月山、羽黒山、湯殿山の出羽三山を象徴した3本で、高さ約5メートルの上部に赤や黄、白の花飾りが付き、手に入れるとご利益があるとされている。

 花梵天は新型コロナウイルス禍を受け4年ぶりで、参拝者は頭上に傾けられるたびに歓声を上げ、懸命に手に入れようとした。両親と訪れた同市京田小2年佐藤結絆(ゆいな)さん(7)は「家に飾りたい」と話していた。

 花まつりは同神社の三大祭りの一つで、五穀豊穣(ほうじょう)などを祈る。毎年7月15日に行われている。

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