青森県深浦町によると15日午後2時ごろ、秋田県境近くの大間越地区にある取水施設と浄水場をつなぐ導水管の破損が確認された。大雨の影響とみられる。復旧の見通しは立っておらず、浄水の安定供給に支障が出る可能性があるため、町は同地区と黒崎地区の計187世帯(3月末現在)に節水を呼びかけている。
町建設水道課によると、大間越地区の浄水場に取水施設から水が届かなくなったことから、導水管に何らかの破損があったとしている。町は水源からの取水ができない状態で、浄水場そばの配水池から両地区の各世帯へ浄水を供給することにした。
約157立方メートルで満水となる配水池には、15日午後4時半時点で約95立方メートルを貯水。両地区の1日当たりの平均給水量は約65立方メートルで、貯水量を確保する必要があるため、町は岩崎地区の消火栓から給水車に浄水をくんで配水池へ運搬、満水を目指して補給している。16日も同様の対応を進める方向。現時点で17日ごろまでは賄えそうという。
大雨の影響や土砂災害の恐れがあるとして、16日以降に被害現場を確認したい考え。
同課の松沢公博課長は取材に「断水が起きないよう対応したい。悪天候が落ち着き、災害の恐れがなくなれば早めに被害状況を確認する」と話した。