自民青森県連、「党風一新」活動の柱に 青森市で定期大会、役員刷新

自民党県連定期大会で気勢を上げる津島会長(左から2人目)や国会議員ら=15日、青森市内

 自民党青森県連は15日、青森市のアップルパレス青森で定期大会を開き、「党風一新」を柱とする本年度の活動方針を決定した。若者・女性などの多様な意見を政策に生かすと掲げ、実現のため県内各地で対話集会を開くと明記した。幹事長ら県連の要となる役員も刷新。続投が承認された県連会長の津島淳衆院議員は「私が先頭に立ち、みんなで心を合わせて改革を成し遂げる」と決意を述べた。

 定期大会には約200人が出席。津島会長は冒頭、県連内で支持候補が割れた知事選を巡り、党員らに心配をかけたと陳謝した。

 活動方針には▽ルールに基づいた意思決定プロセスの明確化▽党員・党友の意見の反映▽意思決定の内容や理由の説明▽多様な意見を政策や県連活動に生かす▽「移動政調会」「ふるさと対話集会」の推進-の5点を盛り込んだ。「開かれた風通しの良い組織であり続けるため不断の努力」を重ねるとした。

 大会後の記者会見で津島会長は、県民一人一人の声を聞くことを重視した宮下宗一郎知事の選挙運動に関し「われわれがそれをできているか自分に問いかけるところから(県連改革が)始まった」と説明。「苦しんでいる人たちの思いを受け止めて対応できているか、謙虚に見つめ直す必要がある」と語った。

 役員人事では幹事長に高橋修一県議、総務会長に夏堀浩一県議、筆頭副会長に田中順造県議が就任。政調会長の三橋一三県議は留任となった。幹事長だった清水悦郎県議、筆頭副会長だった阿部広悦県議はともに副会長に就いた。任期はそれぞれ2年後の定期大会まで。

 知事選で小野寺晃彦氏を支援した県議が主要な役職を離れることになったが、津島会長は「自主投票だった知事選の行動は、考慮する要素になり得ない」と関連性を否定した。

 記者会見で高橋幹事長は「県民の声を受け止め、思いに寄り添い、県民のために活動する県連にしなければならない」、田中筆頭副会長は「責任ある自民党になれるよう一歩一歩前進する」と述べた。

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