今年で31歳になった天才ネイマール。昨年末のワールドカップ後にブラジル代表から退く可能性を示唆していた。
ただ、2月に負傷離脱したことで、現在は棚上げになっているような状況だ。ここでは、ネイマールが代表引退した場合に10番を継承しうる選手たちを取り上げてみる。
ヴィニシウス・ジュニオール
レアル・マドリー所属、22歳FW
2019年に19歳で代表デビュー(23キャップ3ゴール)
市場価値1.5億ユーロ(235億円)
ネイマールの後継者として期待されてきたアタッカー。
若くしてレアルに引き抜かれると課題だった決定力を改善し、新エースへと成長した。
レアルではエデン・アザールを控えに追い落とし、彼が着けていた伝統の7番を2023-24シーズンから引き継ぐことが決定している。
6月に行われた代表戦ではセレソンの10番を託された。ネイマールの後継者として一番ふさわしい存在だろうか。
ロドリゴ
レアル・マドリー所属、22歳FW
2019年に18歳で代表デビュー(14キャップ2ゴール)
市場価値1億ユーロ(156億円)
174cmと小柄ながらアタッキングセンスに溢れる秀英。
サイドが主戦場だが、レアルのカルロ・アンチェロッティ監督は、センターフォワードとしての資質も高く評価している。
昨年にはネイマールから10番の後継者に指名されたと自ら明かした。
「ネイマールから言われたんだ。『俺は代表チームを去るから、10番は君のものだ』ってね。彼に何て言えばいいのか分からなかった。ちょっと気恥ずかしくて笑ってしまったけれど、何て答えればいいのか分からなかった。もう少し長くプレーしてもらわないといけませんと伝えたよ。(10番は)今は欲しくありませんと。すると、彼は笑っていたよ」。
ネイマールが欠場した2023年3月の代表戦では、実際に10番を託された。レアルでは21番だったが、来シーズンから11番を背負う。
ルーカス・パケタ
ウェストハム所属、25歳MF、
2018年に21歳で代表デビュー(42キャプ9ゴール)
市場価値4500万ユーロ(70億円)
カカの後継者などとして期待されてきたMF。ただ、利き足は左。
ブラジル人らしいテクニックだけでなく、ハードワークやフィジカル能力も兼備する。
「チャレンジの気持ちを忘れないため」にフラメンゴでデビュー当時に背負った39番に愛着を持っており、ミランでもこの番号を求めた。
その後、リヨンでは10番、ウェストハムでは11番をつけている。セレソンでは7番で定着しているが…。
ガブリエウ・ジェズス
アーセナル所属、26歳FW
2016年に19歳で代表デビュー(59キャップ、19ゴール)
市場価値7500万ユーロ(117億円)
アーセナルの同僚であるガブリエウ・マルチネッリとも迷ったが、こちらのガブリエウを選択。身長は175cmながらブラジル人らしいテクニック、そして、嗅覚と決定力を併せ持つ。
パウメイラスで背負った33番に愛着があり、当初マンチェスター・シティでもこの番号を着用。
Jesusの名を持つ彼はキリスト教徒であり、イエス・キリストが33歳で亡くなったことから、この番号を好んでいたという話もある。
その後、シティでは9番に変更し、アーセナルでも9番を選んだ。昨年のワールドカップでは18番だったが…。
エンドリッキ
パウメイラス所属(レアル・マドリー保有)、16歳FW
代表キャップなし
市場価値2000万ユーロ(31.3億円)
最後は大穴枠。ブラジルの逸材たちを青田買いしてきたレアルが手に入れた最新作だ。
昨年末、レアルは弱冠16歳の彼を6000万ユーロ(94億円)で確保した。18歳になる2024年にパウメイラスからレアルへ正式加入する予定。
173cmと小柄だが、ユースレベルからすさまじい得点力を見せつけてきたストライカーだ。
パウメイラスでは16番だったが、今年からエースFWが背負う9番に変更。ユースカテゴリーでも9番をつけており、この番号に愛着があるとか。10番よりは9番派のようだが…。