手製いかだ転覆、27歳女性死亡 北海道、川下りイベント

川下りのイベント中に「いかだ」が転覆する事故があった空知川=16日午後3時16分、北海道富良野市(共同通信社ヘリから)

 16日正午ごろ、北海道富良野市の空知川で、川下りイベント中に、ゴム製のタイヤチューブで手作りされた「いかだ」が転覆した。富良野署によると、男女5人が投げ出され、同市の会社員吉田真央さん(27)が死亡した。残りの20~30代の男性4人にけがはなかった。吉田さんを救助した40代の男性スタッフが病院に運ばれたが、命に別条はない。

 富良野署や地元消防によると、投げ出された5人は全員ライフジャケットを着用していた。吉田さんは、いかだの下に入り込み、約400メートル流されていた。救助された時には既に意識はなく、搬送先の病院で死亡が確認された。

 スタート地点から直線で約3.5キロの所にある空知川と別の川との合流点付近で転覆したという。いかだは複数のタイヤチューブと「すのこ」のようなもので作られていた。

 事故があったのは、自主制作のいかだなどで川下りをするイベント「北海イカダ下りin空知川」。呼びかけ人のウェブサイトによると、今年で48回目。参加者全員を「主催者」と位置付け、事故の責任は負わないとしている。

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