運賃は20年間変わらず 広島市安佐北区の「おもいやりタクシー」20周年式典

地域の高齢者の買い物や通院を支援する乗り合いタクシーの20周年を祝う式典が16日、開かれました。

広島市安佐北区のショッピングセンターで開かれたのは「やぐちおもいやりタクシー」の運行20周年記念式典です。
斉藤鉄夫国土交通大臣や松井一実市長などが出席しました。式典では、口田小学校の児童からドライバーに花束が贈られ、20周年を祝いました。

この乗り合いタクシーは、高齢化が進む口田地区の交通手段を確保してほしいと、20年前に地元住民が「やぐちタクシー」に要望し、スタートしたものです。約8キロのコースを平日に10便巡回し、これまでの乗客は延べ約20万人にのぼります。

やぐちおもいやりタクシー活性化協議会 越智兼光 会長
「これからも地域のみなさんから愛される地域交通として、幅広く他の地域のモデルとなり続けることを目標として努力してまいる所存です」

運賃は片道300円で20年間変わっておらず、協議会は「今後も据え置きたい」と話しています。

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