【高校野球神奈川大会】舞岡、創部初の16強 仲間奮い立たせた主戦築井 打倒私立達成に「泣きそうになりました」

延長10回をサヨナラ勝ちし、喜ぶ舞岡ナイン=相石ひらつか

◆舞岡8-7立花学園(延長10回、10回からタイブレーク)

 「打倒私立を達成できて泣きそうになりました」。サヨナラの本塁を踏んだ舞岡の主戦築井は歓喜に沸き立つナインを見渡し、快挙を実感した。

 6―6で迎えた延長十回タイブレーク。立花学園の攻撃を押し出し死球の1失点にとどめると三塁側スタンドの応援はさらに熱を帯びた。相手の暴投で同点。2死二、三塁から沼沢は三ゴロに倒れたかと思われたが、送球は大きく一塁手の頭上にそれ、2時間34分の激闘に終止符が打たれた。

 序盤に主将飯田の3点三塁打などで流れを引き寄せたが、5―3の七回にシード校の意地を見る。築井が4連打を浴び、3点を奪われ逆転を許した。心が折れかけたが、「負けたら終わり、根性で乗り切ろう」(築井)と奮い立ち、10回160球を投げきった。

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