学校で勉強してない生き物いっぱい 鬼怒川小児童が男鹿川で水質調査

採集した水生生物を観察する児童ら

 【日光】国土交通省鬼怒川ダム統合管理事務所はこのほど、五十里(いかり)ダム下流にある藤原の男鹿川で、鬼怒川小5年生11人を対象に環境学習を行った。

 河川愛護の重要性を認識してもらおうと、約40年前から全国の管理河川で、地域住民を対象に実施。身近な河川の水質を調べる水生生物調査を行っている。

 児童は専用キットを使った水質調査の後、川に入り水生生物を採集。指導員らの補助を受けながら、虫眼鏡やシャーレを使って生物を分類し、その種類と量によって「きれいな水」だと判定した。

 さらに、おじか・きぬ漁業協同組合の指導の下、ヤマメ約25キロを川に放流。河原に作った簡易いけすのヤマメを手でつかみ、川に放した。

 川でよく遊ぶという谷田部日奈子(やたべひなこ)さん(10)と松崎美桜(まつざきみお)さん(10)は、「学校で勉強していない生物が多くてびっくりした」「魚の放流も、こつをつかんでうまく捕まえられた」と笑顔で話していた。

簡易いけすで魚をつかみ川に放流する児童ら

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