港町を染める大輪 夏の北國花火、七尾で開幕

港町の夜空を光の大輪で彩った北國花火七尾大会=16日午後9時10分、七尾港府中埠頭付近(多重露光)

 第82回七尾港まつりの北國花火七尾大会(北國新聞社主催)は16日、七尾市の七尾港府中埠頭(ふとう)付近で行われ、夏の北國花火の幕開けを飾った。七尾を代表する祭り「青柏祭(せいはくさい)」や、海を照らすかがり火をイメージした光の大輪が港町を華やかに染めた。

 七尾大会では初めて、花火の種類や特徴を場外アナウンスで解説しながら打ち上げる花火教室が開かれた。

 青柏祭の山車(だし)にちなんだフィナーレの「でか山 大花火」で海面から扇状に10号玉を含む無数の花火が上がると、訪れた多くの観客から拍手が湧き起こった。

 韓国から里帰りした妹の家族と訪れた中能登町の会社員林大成さん(58)は「妹の子どもに初めて七尾の花火を見せられた。コロナが落ち着き、本来の夏が戻ってきた」と喜んだ。

 夏の北國花火は七尾を含め石川県内9会場で行われ、金沢大会は29日、川北大会は8月5日となる。

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