反核平和の願い 映画と朗読プロジェクト 原爆資料館ホールで7月22、23日開催

「第5回ナガサキ映画と朗読プロジェクト」のチラシ

 被爆体験記などの朗読や核問題に関する映画の上映を通じて、反核平和の願いを発信する「第5回ナガサキ映画と朗読プロジェクト」(実行委主催)が22、23の両日各午前10時~午後6時、長崎市平野町の長崎原爆資料館ホールで開かれる。朗読は県内外から過去最多の19組が出演。映画は同プロジェクトを主導する東京の映画監督、稲塚秀孝さん(72)の作品「フクシマ2011~被曝(ひばく)に晒(さら)された人々の記録」(23日午前10時~)など2本。入場無料。
 稲塚さんらの実行委が毎年開催。今年は朗読に県内と埼玉、神奈川、広島各県の団体が参加。出演は児童から高齢者まで2日間計100人に上る。
 22日は長崎居留地男声合唱団・同女声合唱団オルテンシアの合唱を皮切りに、市立山里小、同淵中の児童生徒らが登壇。23日は米ニューヨーク在住の日本人の子2人が、現地収録した動画を上映する形で朗読を披露する。
 映画はほかに22日午前11時50分から、広島の在日韓国人被爆者で昨年7月、93歳で死去した李鐘根(イジョングン)さんの記録映画「ヒロシマ、声 李鐘根」を上映。
 稲塚さんらは6月に市役所で記者会見。運営で参加する長崎大放送研究会の渕山蓮会長(3年)は、「(プロジェクトへの協力が)大学生が平和の大切さを伝えるきっかけになれば」と意気込み。稲塚さんは「被爆80年の節目まであと2年。プロジェクトの次世代への継承にも取り組みたい」と話した。
 詳細は公式ホームページ(アドレスhttps://nfrp.jp/)。問い合わせは稲塚さん(電090.3433.6644)。

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