元気に「わっしょい」 市貝で人気の続谷夏祭り復活 田園地帯にかけ声響く

特養ホームの中庭を元気に練り歩いた子どもみこし

 栃木県市貝町続谷(つづきや)地区で子どもたちに夏の思い出をと1988年から続く「続谷夏祭り」が15日、同地区で4年ぶりに開かれた。子どもみこしが地区を回り、模擬店や余興など夏の夕のにぎわいが続谷公民館に戻った。

 祭りは同地区を主にした有志の「『子供に夢を』夏祭りを楽しむ会」が主催。小貝地区を中心に町内から広く人が集まる夏の人気行事となっている。神職の神事に続き、幼児から中学生まで30人ほどが同公民館を出て約3キロ、みこしを担いだり台車に載せたりして練り歩いた。

 有志の会を含む大人たちも加え、みこしの列は70~80人に膨らみ、子どもたちの「わっしょい、わっしょい」という元気なかけ声が緑濃い田園地帯に響いた。

 特別養護老人ホーム「杉の樹(き)園」では、みこしを担いで中庭を3周した。この日を楽しみにした入居者約80人が、そろいの法被を着て笑顔でうちわを振って応援した。

 小貝小3年高徳葵(たかとくあおい)さん(8)も4年ぶりに参加。「皆とみこしを引けて楽しい」と汗をぬぐっていた。

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