驚きの「古巣巣帰を決断した」9名のスター選手たち

現代のサッカー界では経済的な面が大きくなり、忠誠心のみで物事が動くことはなくなっている。しかし、その中でも自分がかつて所属していたクラブに戻ることを決断する者も。

今回は『Squawka』から「古巣に復帰する移籍を決断した9名のスター選手たち」をご紹介する。

ポール・ポグバ

復帰したクラブ:マンチェスター・ユナイテッド、ユヴェントス

2つの古巣に復帰したという珍しい選手だ。しかもユヴェントスはどちらもフリーでの復帰であった。

10代でマンチェスター・ユナイテッドとの契約延長を拒否してユヴェントスへと移籍し、その後セリエAの4連覇に貢献。フランス代表でも中心的な存在となり、世界屈指のセントラルミッドフィルダーに成長した。

それによって2016年にマンチェスター・ユナイテッドへと大きな移籍金で復帰したものの、イングランドでは一貫性のないプレーに終始。そして昨季ユヴェントスに戻ったが、怪我のためにシーズンの殆どを逃してしまっている。

ロメル・ルカク

復帰したクラブ:チェルシー、インテル

そしてポグバと同じく2つのクラブに復帰した経験があるロメル・ルカク。こちらは一度もフリーでの取引がなく、キャリアを通してすべてローンか移籍金が発生しているという珍しい選手でもある。

10代でチェルシーに加入したあと、2013年にエヴァートンへと貸し出されて完全移籍。そこで結果を残して2016年にマンチェスター・ユナイテッドへ移籍した。ただそこではあまり馴染むことができず、2019年にインテルへと移籍して再ブレイクしている。

ただ、その後チェルシーに買い戻されてからは再び苦戦し、シーズン途中でインテルに戻りたいという気持ちを公言するなどしてファンにもそっぽを向かれてしまい、昨季はローンでイタリアに戻っていた。

ズラタン・イブラヒモヴィッチ

復帰したクラブ:ミラン

今夏ついに現役を引退することを表明したズラタン・イブラヒモヴィッチ。まるで永遠にプレーし続けるかのような雰囲気もあったが、ライオンも膝の怪我には勝てなかった。

彼がACミランに加入したのはバルセロナで苦しいシーズンを過ごしたあとだった。そしてセリエA優勝に貢献し、チアゴ・シウヴァとともにパリ・サンジェルマンへと移籍していった。

フランスでの冒険を終えた後はマンチェスター・ユナイテッドを経てアメリカに渡り、そこでキャリアを終えるかと思いきや、故ミーノ・ライオラ代理人の勧めでミランへ復帰。再びセリエA優勝に導く影響力を見せた。

アルバロ・モラタ

復帰したクラブ:レアル・マドリー、アトレティコ・マドリー、ユヴェントス

流浪のFWアルバロ・モラタ。おそらくここまで世界のトップレベルのクラブを渡り歩いた選手はいないだろう。レアル・マドリーのユースで育ち、若くしてユヴェントスへ移籍してブレイクし、そして買い戻されて復帰した。

そしてその1年後にはチェルシーへと高値で売却されたものの、さらに1年半後にはアトレティコ・マドリーへとローン移籍。それから1年が経って完全移籍することになった。

ところがそれから2ヶ月後にユヴェントスへと2年という異例の期間でローン移籍することになり、2022年には復帰。そして昨季からはアトレティコ・マドリーでプレーしている。

マッツ・フメルス

復帰したクラブ:バイエルン、ボルシア・ドルトムント

2つのクラブを行き来するキャリアを過ごしてきたマッツ・フメルス。元々はバイエルン・ミュンヘンの下部組織出身で、トップチームへの昇格には成功するも、出場機会を得ることができなかった。

そしてボルシア・ドルトムントにレンタル移籍し、そこでユルゲン・クロップの下でブレイク。世界屈指のセンターバックとして名を馳せるようになり、古巣バイエルンからタイトルを奪い取った。

そして2016年にはバイエルンへと移籍し、ブンデスリーガ3連覇に貢献。そして2019年にドルトムントへと復帰し、再びディフェンスリーダーとして活躍している。

香川真司

復帰したクラブ:ボルシア・ドルトムント、セレッソ大阪

ユルゲン・クロップ監督が率いたボルシア・ドルトムントでブレイクした選手の中でも最も衝撃的だったタレントの1人。日本から加入したときにはあまり期待されていなかったものの、いきなりファンの目を釘付けにするような輝かしいプレーで活躍した。

そしてのちにマンチェスター・ユナイテッドへと引き抜かれることになったが、2年目を前にアレックス・ファーガソン監督が退任したこともあって出場機会を失うことになった。

そして3年目にはルイス・ファン・ハール監督から戦力外通告を受けることになり、ボルシア・ドルトムントへと復帰。そして2023年には自身が育ったセレッソ大阪に戻っている。

ジェラール・ピケ

復帰したクラブ:バルセロナ

バルセロナの下部組織で育ったジェラール・ピケ。10代でイングランドへの挑戦を決断し、マンチェスター・ユナイテッドに加入することになったが、そこでは思ったほどの出場機会を得られなかった。

ネマニャ・ヴィディッチとリオ・ファーディナンドの影に隠れてしまった彼は若くしてバルセロナへ復帰することを決めた。当初はなかなか出番を得られなかったものの、ジョゼップ・グアルディオラ監督の下で信頼を勝ち取ることに成功した。

それからは長くバルセロナの中心的な存在として、そしてカタルーニャ地方の魂として長く栄光に彩られたキャリアを送った。同じようにイングランドから戻ってきたエリック・ガルシアはどうなるだろうか。

ネマニャ・マティッチ

復帰したクラブ:チェルシー

若くしてチェルシーへと引き抜かれたセルビア人選手のマティッチ。彼が2011年にベンフィカへと放出されたとき、チェルシーのファンでもあまり惜しむ声を上げる人はいなかった。なにせ2年で公式戦3試合にしか出場していなかったからだ。

そのためダヴィド・ルイスとのトレードによってベンフィカへと送られることになったわけだが、ポルトガルリーグに移籍した彼は怪物的なボランチに成長。一気に欧州全土で名が知られる選手になった。

そして3年後にはチェルシーへと買い戻されることになり、それからはプレミアリーグでも屈指のミッドフィルダーとして信頼を受ける存在となった。

ダヴィド・ルイス

復帰したクラブ:チェルシー

そして、奇しくもネマニャ・マティッチとのトレードでチェルシーへと移籍したダヴィド・ルイスもこのリストに含められる選手だ。

ベンフィカからチェルシーへと引き抜かれた彼はチームの黄金期の一つを支えるメンバーになり、そしてパリ・サンジェルマンへと大金で引き抜かれることになった。

【関連記事】日本に来るぞ!インテルの「歴史上最高の10選手」

しかしそれから2年が経った2016年、今度はチェルシーへと復帰。アントニオ・コンテ監督の下で3バックシステムのレギュラーを獲得し、3シーズンに渡って活躍を見せた。

© 株式会社ファッションニュース通信社