コンサート「辻井伸行(ピアノ) マルク・ルロワ=カラタユー指揮 オーケストラ・アンサンブル金沢《古典派からロマン派へ》」(富山新聞社、北國新聞社主催)は17日、氷見市芸術文化館で開かれた。全盲のピアニスト辻井さんが圧倒的な技巧と感動的な演奏で満員の観客を魅了した。
辻井さんはシューマンのピアノ協奏曲イ短調でオーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)と共演。独奏を交えて豊かな音色を響かせた。アンコールではバッハの「主よ、人の望みの喜びよ」と、リストの「ラ・カンパネラ」の2曲を披露した。
OEKは新進気鋭の指揮者カラタユーさんがタクトを振った。コンサートはモーツァルトの代表曲である歌劇「ドン・ジョヴァンニ」序曲で幕を開けた。辻井さんとの共演の後、ベートーベンの交響曲第5番「運命」を演奏した。
カラタユーさんは、共演する辻井さんについて「素晴らしい音楽性を持つ最高のピアニスト。毎回毎回違う表現をして、クオリティーの高い演奏を披露しようと試みている」と語った。