人工岬の危険性周知 茨城県警 9カ国語でチラシ掲示

外国人の水難事故防止のため多言語で注意喚起するチラシ=鉾田市沢尻

夏季に集中する水難事故を防止しようと、茨城県警が離岸流が発生しやすいヘッドランド(人工岬)周辺の危険性を周知する9カ国語のリーフレット掲示に取り組んでいる。

県警地域課によると、2018~22年の水難事故計173件(死者79人)のうち、夏季は83件(同36人)に上る。ヘッドランド周辺の水難者は34人(死者13人)。このうち外国人は8人(同5人)だった。

外国人の水難事故防止対策として、県警は今月、鹿島灘沿岸34カ所のヘッドランド近くで、英語や中国語、ベトナム語など計9カ国語で書かれたリーフレットを掲示。外国人向けの注意喚起はこれまで3~5カ国語にとどまっていたが、拡大した。このほか、9カ国語で「ヘッドランドには絶対に近づかない!」と書かれたチラシも作成し、技能実習生への安全講話などで活用する。

同課は「これまで外国人が危険性を認識できていないケースがあった。多言語で注意喚起して事故を減らしたい」と話した。

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