絶景の浜で出合えたらラッキー! 稀少さ人気「奇跡のブランコ」 兵庫・淡路島の海岸に不定期設置

「奇跡のブランコ」で写真撮影を楽しむ家族連れ=南あわじ市松帆古津路

■SNS映え、撮影好評

 兵庫県南あわじ市松帆の慶野松原海岸で、不定期に設置されるブランコが観光客らの人気を集めている。播磨灘を望む海岸は「日本の渚百選」「日本の夕陽百選」にも選ばれている淡路島有数の景勝地。出合える頻度の低さから「奇跡のブランコ」と呼ばれ、壮大な景色を背景に映える撮影スポットとして、交流サイト(SNS)上などでも浸透しつつある。

 仕掛けたのは、住人グループ「慶野松原盛り上げて委員会」。地元の魅力を発信する活動として、2年前からブランコの「抜き打ち設置」を続けてきた。

 ブランコは木製で、2人まで使える。海岸に登場するタイミングは全く決まっていないが、同海岸でイベントなどがある夏の時期は機会が増える。数日で撤去する場合もあれば、1週間以上そのまま置かれることも。ゲリラ的な設置の仕方が存在感を高めている。

 一方、ブランコは持ち運びが可能な代物で、地面には固定できない。同委員会は「あくまで記念撮影用。公園のブランコのように激しくこいで使うと危険」と注意を呼びかける。

 同委員会の谷池隆宏会長(47)は「ブランコと美しい海岸は相性抜群。見かけたら安全に注意して撮影を楽しんで」と話した。(西竹唯太朗)

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