茨城・大子特別支援校 親子でランタン作り 紙貼り重ねリンゴ形に

GOMAさん(右)に教わりながら制作に励む児童ら=大子町頃藤の県立大子特別支援学校

茨城県大子町頃藤の県立大子特別支援学校(大沢宏規校長)で10日、リンゴのランタン作りの親子ワークショップが開かれた。水郡線活性化事業を進める同町の活動に賛同し、常陸大子駅前の中心商店街を装飾して彩る企画の一環に参加した。

ワークショップは、青森県出身のアーティストで、発達障害のあるGOMAさんが指導に当たり、同校の小学部と中学部の児童・生徒計36人が、授業参観に出席した保護者らと一緒に取り組んだ。

子どもたちは、あらかじめ膨らませた風船を手に取り、はけでのりを塗り、ピンクや黄緑や黄色の薄いちり紙を自由な形にちぎって貼った。ちり紙を貼り終わると、さらにその上に、リンゴをイメージした赤いちり紙を重ねて貼り、乾いた風船の口を切って取り出し完成させた。

参加した小学生は「お母さんと作れて楽しかった」、中学生は「上手にできた。ランタンが光っているところを見たい」と喜んだ。

全国の特別支援学校を巡り、絵画や立体アートを作る楽しさを広めるプロジェクトに取り組むGOMAさんは「子どもたちは集中して楽しそうだった。青森と大子のリンゴのまちのつながりも感じた。すてきなランタンで飾られた街を演出したい」と話した。

計画では、11月下旬から12月24日のクリスマスイブまでの期間中、同駅前通りを中心に、同町特産物のリンゴをイメージした赤色のランタンに夜は発光ダイオード(LED)の明かりをともし、街を明るく幻想的に彩る。ランタン作りのワークショップは今後、町内保育園や小学校でも開かれる。

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