PSG、ジャパンツアーで2000万ユーロを稼ぐ?

写真:PSGは昨年に続き今夏もジャパンツアーを行う ©Getty Images

ここ数年、ファイナンシャル・フェアプレーの問題に直面しているパリ・サンジェルマン。昨夏に引き続き、今夏もジャパンツアーを実施するが、これは同クラブの収入を増やすための重要な資金調達手段になっているようだ。スペイン『アス』紙電子版が伝えている。

PSGは7月25日にポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを擁するサウジアラビアのアル・ナスルと大阪のヤンマースタジアム長居で対戦するのを皮切りに、7月28日には同じくヤンマースタジアム長居でセレッソ大阪と、8月1日には東京の国立競技場でインテルと対戦する。

PSGが日本で3つの親善試合を行うのは昨年に引き続き2年連続のことで、今回のツアーでは記録的な大金を手にするという。

『アス』紙電子版はフランス『レキップ』紙電子版からの引用として、2022年夏のツアーでの収入が1200万ユーロ(約18億7090万円)だったのに対し、今夏のツアーでは2000万ユーロ(約31億1820万円)の特別収入がもたらされるという。

アルゼンチン代表FWリオネル・メッシ、元スペイン代表DFセルヒオ・ラモスといったスター選手が退団した今、日本のファンにとって最大の魅力は間違いなくフランス代表FWキリアン・エンバペだ。今夏の移籍の噂が世間を賑わせているが、7月17日にはクラブのスポーツコンプレックスを訪れて様々なフィジカルテストを受けており、ひとまずPSGで新シーズンに向けての準備を進めるようだ。

PSGにとって、エンバペはブラジル代表FWネイマールと並ぶ重要な収入源であり、日本滞在中も宣伝活動やマーケティングイベントなどに参加し、クラブの収入増に尽力すると見られる。

また、8月5日にタイで開催される予定だったトロフェ・デ・シャンピオン(リーグ・アン優勝チームとクープ・ドゥ・フランス優勝チームが対戦するワンマッチトーナメント)が、タイの主催者撤退により延期となったため、PSGとしては8月1日のインテル戦が終わった後、8月12日のリーグ・アン開幕まで10日以上の間が空いてしまうことになった。そのため、ジャパンツアー終了後に急きょ韓国に立ち寄り、こちらでも親善試合を行う可能性も浮上しているという。

韓国での親善試合も開催された場合、PSGはさらに数億円を懐に収めてパリに戻ることになるだろう。

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