佐賀市で肝炎予防推進イベント 4年ぶり対面開催 「はんにゃ.」らゲスト

「はんにゃ.」の川島章良さん(左から2人目)と金田哲さん(同3人目)、佐賀大医学部の磯田広史さん(右)ら=佐賀市のゆめタウン佐賀

 肝炎予防を推進するイベント「世界肝炎デー2023inSAGA」が16日、佐賀市のゆめタウン佐賀で開かれた。新型コロナウイルス禍を経て、対面開催は4年ぶりとなった。お笑いコンビ「はんにゃ.」を交えたトークショーなどを通じ、早期発見や治療の大切さを呼びかけた。

 ステージには、「はんにゃ.」の川島章良さんと金田哲さん、佐賀大医学部附属病院肝疾患センター副センター長の磯田広史さんらが登場。磯田さんは近年の傾向として、食べ過ぎや運動不足による脂肪肝から肝臓がんになるケースが増えていると紹介した。川島さんが「8年前に腎臓がんになったが、簡単なエコーとCTで見つかった」と早期発見の重要さを伝えると、磯田さんも「脂肪肝は血液検査が正常でも安心できない。腹部のエコーがいい」と検査を勧めた。

 管理栄養士の原なぎささんがレシピを監修した、肝臓に優しいシシリアンライス作りにも挑戦した。金田さんが「僕、1日1食派なんですけど」と明かすと、原さんは「食事を抜くと筋肉も減り、基礎代謝も下がってやせにくくなる」と助言していた。

 伊万里市から訪れた岡崎由紀絵さん(49)は「脂肪肝の割合が増えていることを初めて知った。家でシシリアンライスを作ってみたい」と話した。

 世界保健機関(WHO)が定める28日の「世界肝炎デー」に合わせ、肝疾患センターと県が共催。厚生労働省が進める「知って、肝炎プロジェクト」のスペシャルサポーターを務める歌手の島谷ひとみさんらのトークショーや、無料の肝炎ウイルス検査もあった。(円田浩二)

シシリアンライスを食べる(左から)佐賀大医学部の磯田広史さん、原なぎささん、「はんにゃ.」の川島章良さん、金田哲さん=佐賀市のゆめタウン佐賀

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