茨城・つくばみらい市 電子図書館オープン 蔵書800冊超 「気軽に使って」

電子図書館利用方法について解説した体験講座=つくばみらい市谷井田

茨城県つくばみらい市でスマートフォンやパソコンからいつでもどこでも電子書籍が借りられる「電子図書館」のサービスが始まった。11日時点で875冊の蔵書がある。7日には電子図書館の利用方法を学ぶ体験講座が同市谷井田の市立伊奈小で開かれ、児童らがタブレットを使って読書を楽しんだ。

電子図書館は、新型コロナウイルスの影響で電子書籍のニーズが高まったことを背景にオープン。小中学生に1人1台のデジタル端末を配備する「GIGAスクール構想」が進む中で、デジタルでの読書環境充実を図る狙いもある。

利用対象者は、同市に在住、在学、在勤していて市立図書館の利用カードを持っている人と市立小中学校の児童生徒および職員。貸し出し期間は15日間で、1回につき2冊まで借りられる。小中学生向けの小説や図鑑、伝記などを中心に電子書籍が集められており、本年度中に蔵書を千冊まで増やす方針だ。

体験講座には同校の5年生39人が参加。市立図書館司書の五十嵐惇郎さんが本の検索方法や借り方、読み上げサービスの使い方などを解説。説明を受けた児童らは小説や資料集など思い思いの本を探し、読書を満喫した。参加した武久悠真君(10)は「探しやすく、読みやすかった。これから本がたくさん増えてほしい」と話した。五十嵐さんは「新しい図書館がオープンしたというイメージで気軽に使ってほしい」と利用を呼びかけた。

© 株式会社茨城新聞社