名人杯、市民が熱戦 大田原で将棋新イベント 長谷部五段の指導対局も

長谷部五段(中央)らによる指導対局

 【大田原】「将棋によるまちづくり」を進める市は17日、市生涯学習センターで、新たなイベント「将棋を楽しもうおおたわら」を開催した。トーナメント戦「大田原将棋名人杯」、指導対局「将棋の集い」で延べ67人が将棋に親しんだ。

 13年続いた市小中学校将棋大会が2019年度、市ふれあいの丘主催の将棋大会が21年度で終了。新たな大会を望む声を受け、名人杯は小学生以下の「一矢(初級)」、オープン参加の「瑠璃姫(中級)」「与一(上級)」の各リーグを設けた。集いと同日開催し、より広く楽しめるようにした。

 与一、瑠璃姫リーグは一般や高校生を抑えてともに中学生が優勝。与一優勝者には市「大田原将棋名人認定証」が贈られた。指導対局は小山市出身の長谷部浩平(はせべこうへい)五段ら6人のプロ棋士が4~5人相手に次々と多面指しした。

 一矢リーグと指導対局に参加した大田原小2年井川慶志郎(いがわけいしろう)さん(7)は「(棋士から)新しい戦法を教えてもらった。使ってみたい。来年はベスト4を目指す」と話した。

プロ棋士による指導対局に臨んだ参加者たち

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