関東自動車など路線バスアプリ開発 無料で運行状況、経路検索

「関東自動車バスナビ」の経路表示画面

 関東自動車(宇都宮市簗瀬4丁目、吉田元(よしだげん)社長)などは18日、同社の路線バス経路やリアルタイムの運行情報を確認できるアプリ「関東自動車バスナビ」を正式リリースしたと発表した。利用は無料で、アプリ内の地図上で最寄りのバス停の場所や、目的地までのバスの経路、乗りたいバスが現在どこを運行しているのかなどを確認できる。

 バス利用者の利便性向上と利用促進を図ろうと、同社と親会社のみちのりホールディングス(東京都千代田区)、ナビアプリ開発のナビタイムジャパン(東京都港区)の3社が共同開発した。バス事業者1社向けのアプリ提供は全国でも珍しいという。

 新アプリは、スマートフォンの衛星利用測位システム(GPS)を使い、最寄りのバス停や時刻表を表示する。目的地を入力すると、現在地から最寄りのバス停を使った経路を検索できる。乗りたいバスの現在地も地図上に表示され、バス停に到着するまでの所要時間も分かるようにした。

 既に関東自動車のホームページ上の「バスロケーションシステム」で運行情報を示しているが、停留所や路線の検索などで使いづらい面があったという。利便性を高めるためアプリも開発し、2月に試験的に公開した。機能を修正するなどして同日、正式リリースした。

 同社路線バス部は「見やすさと使いやすさにこだわった。路線バスをより安心してスムーズに使えるようになればいい」としている。

 

「関東自動車バスナビ」の経路表示画面

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