「愚かなことだと言いたい」サウジ行き近づくファビーニョに落胆の声

[写真:Getty Images]

元フランス代表DFのフランク・ルブーフ氏はサウジアラビア行きが近づくリバプールのブラジル代表MFファビーニョ(29)の現状を嘆いた。イギリス『リバプール・エコー』が伝えている。

2018年夏に加入して以来、チーム不動のアンカーとしてチャンピオンズリーグ(CL)やプレミアリーグなど数多くのタイトル獲得に尽力したファビーニョ。新シーズンも、引き続きチームの主軸としてプレーすることが期待されていた。

しかし、ファビーニョには今夏の移籍市場で元フランス代表FWカリム・ベンゼマ、フランス代表MFエンゴロ・カンテを獲得しているアル・イテハドが接近。リバプールにも移籍金4000万ポンド(約72億3000万円)が提示されたことで交渉は進み、移籍を望む選手はチームのドイツキャンプにも帯同しなかった。

『ESPN』に出演したルブーフ氏は、ファビーニョの移籍がほぼ確実となったことに落胆。同じくサウジアラビア行きが近づくイングランド代表MFジョーダン・ヘンダーソンは年齢的に理解できるとする一方、ファビーニョはまだ欧州でプレーすべきだと主張している。

「もし、オファーを受け取ったときの年齢が30歳以上なら決断は理解できる。だから、ジョーダン・ヘンダーソンやクリスティアーノ・ロナウド、カリドゥ・クリバリのような選手であっても、お金を稼ぎ家族を守りたいなら、サウジアラビアに行く決断は不思議ではない」

「だが、30歳未満の選手にそれが起きるのは、申し訳ないが愚かなことだと言いたい。なぜなら、彼らには世界最高のリーグでプレーできる時間がまだ数年は与えられている。その状況で、中東に行くべきではない」

「(ファビーニョの移籍は)悲しいと言いたいね。彼がトップレベルにいたときのことを覚えている。主力選手の一人であり、リバプールがこれほどまでに成功したのは、プレミアリーグに来て才能を示した彼のような選手たちのおかげだ」

「彼がヘンダーソンと一緒にピッチ中央にいたときのことを思い出す。本当に素晴らしい選手だった。おそらく2人とも、世界で最高の守備的ミッドフィールダーだっただろう」

© 株式会社シーソーゲーム