SDGs、もっと自分事 南陽市が沖郷小で出前授業

実験を通してSDGsの理念や実践の大切さを学んだ5年生=南陽市・沖郷小

 第6次市総合計画(計画期間・2021~30年度)にSDGs(持続可能な開発目標)を関連付けている南陽市は18日、同市沖郷小(浜田芳郎校長)でSDGsの出前授業を開いた。子どもたちは実験などを通じ、理念や実践の大切さを学んだ。

 市民にSDGsを普及しようと、市は21年度から出前授業を実施している。教育現場で学習の機会が増えたことなどから、子どもたちが行動に移せるような内容に充実させた。

 この日は5年生の2クラス64人を対象に行った。座学に続き、市担当者が、SDGsが掲げる17の目標を記した型紙をおけ状に組み、中に入れるビー玉を人に例えた実験を紹介した。17の型紙は目標達成率によって長さが違い、子どもたちは、一定量を超えるとビー玉があふれ出る様子から、達成率を上げることが重要だと実感した。

 また、世界的な協力関係を組みひもに見立て、ひもが切れるとビー玉が一斉に飛び出す状況から、協力する必要性を学習した。広谷皇輝君(11)は「目標を達成するためには、世界中の人が協力するパートナーシップが大事だと分かった。自分もできることから取り組みたい」と話していた。

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