県南3市町のバス2路線、来年3月末に廃止へ 岩手県交通

 奥州市は18日、同市と金ケ崎町を結ぶ岩手県交通バス水沢金ケ崎線が2024年3月末で廃止されると明らかにした。同町と北上市を結ぶ北上金ケ崎線も同様に廃線の方向。住民や学生の利用が多い広域的な基幹路線で、3市町は代替交通手段を検討する。

 奥州市によると、県交通から運転士不足や新型コロナウイルス禍の経営悪化などを理由に9月末で廃止の申し出があった。3市町が両線の継続を要望。同社から22年10月~24年3月の路線の赤字額を自治体が負担すれば、来年3月末まで運行可能との回答を受けた。

 奥州市は赤字負担の補助金1336万円を盛り込んだ23年度一般会計補正予算案を、8月開催予定の市議会臨時会に提案する方針。来年4月以降の対応は町と協議し、代替交通や市コミュニティーバスの経路変更などを検討する。

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