窓口で焦った様子に違和感 特殊詐欺防いだ京都・宇治の信金職員に感謝状

特殊詐欺の未然防止で、感謝状を受ける職員(宇治市神明・京都中央信用金庫神明支店)

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、京都府警宇治署は、宇治市神明の京都中央信用金庫神明支店と支店長代理の安井寿さん(55)、係長の北村いづみさん(46)に感謝状を贈った。

 2人は4月5日、焦った様子の80代女性から、窓口で160万円の出金を申し受けた。違和感を抱き理由を尋ねると、京大病院の医師を名乗る人物から「息子が入院してすぐに手術が必要」との電話があったという。安井さんは「典型的な詐欺」と直感し、息子や警察に相談するよう伝えた。女性も特殊詐欺だと気が付き、後日にお礼の手紙を持って来店したという。

 同支店の外良篤司支店長(38)は「窓口では引き出し理由の合理性などに注意していきたい」と語った。

 

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