19日夜、激しい雨の恐れ 県内、1時間40ミリ

大雨の予報を受け、濁る川を不安そうに見詰める住民=19日午前10時50分、津幡町種

 19日の石川県内は前線や低気圧の影響で曇りや雨となった。大気の状態が不安定で、夜のはじめ頃にかけ雷を伴って1時間に40ミリの激しい雨が降る所があり、20日明け方にかけて警報級の大雨となる恐れがある。金沢地方気象台は土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水に警戒するよう呼び掛けた。落雷や竜巻などの突風にも注意が必要としている。

 日本海を通って東北に延びる前線上の低気圧が東へ進み、北陸地方に接近。20日にかけて三陸沖に進み、前線は南下する見込みで、暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定となる。

 20日午前6時までの24時間降水量は加賀80ミリ、能登120ミリと予想される。

  ●大雨から1週間 津幡の住民不安

 線状降水帯による大雨から1週間となり、被害の大きかった津幡町では、多くの住民が河川の状況を確認し、再びあふれないか不安を募らせた。

 19日は暑さがやや収まった。正午までの最高気温は金沢で30.0度、加賀中津原で30.3度を観測したほかは30度に届かなかった。

 石川県は19日、災害対策本部連絡員等会議を開き、今後の気象状況などを確認した。

© 株式会社北國新聞社