夏の風物詩、泳ぎ涼しげ 佐野で金魚出荷ピーク

水槽で出荷を待つ金魚=19日午前11時10分、佐野市免鳥町

 栃木県佐野市免鳥町の「佐野観賞魚」で、夏の風物詩である金魚の出荷作業がピークを迎えている。

 同社は金魚やメダカ、熱帯魚などを扱う卸業者で、県内外のホームセンターなどに出荷している。この時季は夏祭りの金魚すくい用の注文が増えるという。

 約150個ある水槽では、定番のコメットやリュウキンなどさまざまな種類の金魚が涼しげに泳ぐ。19日は従業員らがサイズを見ながら選別し、網で袋に移すなどの作業を進めていた。

 安良岡恵輔(やすらおかけいすけ)専務(35)は「コロナ禍が落ち着きを見せ、夏祭りでの需要も戻りつつある。金魚は大切に育ててほしい」と話した。出荷のピークはお盆ごろまで続き、日曜日のみ同社の店舗で一般販売もしている。

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