【豊後大野】世界を舞台に活躍する指揮者西本智実さんのワークショップが13日、豊後大野市三重町内田のエイトピアおおのであり、地元の中高生が演奏をグレードアップさせるこつなどを教わった。14日には西本さんが芸術監督と指揮者を務める「イルミナートフィルハーモニーオーケストラ」のコンサートで一緒に舞台に立ち、学んだ技術を駆使して見事な演奏を披露した。
西本さんは世界各地のオーケストラでタクトを振り、バチカン国際音楽祭には同オーケストラを率いて2013年から毎年出演している。今回は、同市と国東市でつくる「オーケストラによる新しい音楽体験実行委員会」が子どもたちに本格的な音楽に触れてもらおう―と招いた。
13日のワークショップには三重総合高と三重中の吹奏楽部員計37人が参加。それぞれコンクールの演奏曲を聞いてもらい、「音が広がるように空間を意識しながら演奏を」といったアドバイスをもらった。オーケストラの楽団員からもマンツーマンで指導を受けた。
14日にエイトピアおおのであったコンサートでは、プロの楽団員に交じって堂々と演奏。会場に詰めかけた約千人の観衆から大きな拍手を受けた。
同高吹奏楽部の伊東弥夢(ねむ)部長(17)=3年=は「教えてもらった通りに演奏できた。8月のコンクールでは指導されたことを生かして金賞を取り、九州大会に出場したい」と話した。
国東市でも15日にコンサートがあり、西本さんから指導を受けた国見小6年生約20人がリコーダーの立派な音色を響かせた。