大分市の法心寺で23日「清正公二十三夜祭」 短距離走「国道1BAN」も【大分県】

国道1BANをPRする鶴崎商工青年部の前田義満会長(前列中央)ら役員=大分市中鶴崎

 【大分】大分市鶴崎の法心寺で23日午後6時から、伝統行事「清正公二十三夜祭」が開かれる。鶴崎はかつて肥後藩の飛び地。1601年に寺を建立した藩主・加藤清正公の命日に営む法要として、400年以上の歴史がある。

 清正公が参勤交代などで鶴崎港の入出港時に、町民が明かりを持ち、出迎えや見送りをした。境内では、これを再現し、千本のろうそくを並べる「千灯明(せんとうみょう)」や、兵士の士気を高めたという豆茶の接待がある。

 本堂では清正公の甲冑(かっちゅう)などを展示する。佐々木浩文住職(62)は「清正公は27歳の時に初めて鶴崎に来たといわれる。町並みや港を整備し、鶴崎の基礎を築いた」と話した。

 参道には日本文理大(同市一木)の学生が制作した紙灯籠を並べる。寺近くの毛利空桑(くうそう)記念館前では午後6時から、渡り拍子や和楽器の演奏会がある。

■4年ぶり開催「盛り上げたい」

 鶴崎商工青年部は23日午後7時から、鶴崎商店街沿いの国道197号で、「ストリート短距離走ナンバーワン決定戦・国道1BAN(バン)」を4年ぶりに開催する。

 当日は午後7時から同10時まで歩行者天国になる。スタート地点は大分商工会議所鶴崎支所前(大分市中鶴崎)で、距離は清正公の没年齢と命日にちなんだ49.723メートル。小学生やマスターズなど4部門がある。

 6月の予選会には大分、福岡、宮崎各県などから計200人が参加し、50人が決勝(23日)に進んだ。最速となるオープンの部決勝(優勝賞金30万円)は午後9時5分スタート。

 青年部の前田義満会長(42)は「今年は10回目の節目。大いに盛り上げたい」と話した。駐車場(無料)は鶴崎公園グラウンド、鶴崎中河川敷グラウンド。

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