飯豊町議選、3新人全員が上位当選 現前元職4人落選、刷新求める

飯豊町役場(資料写真)

 19日に投開票が行われた飯豊町議選は、定数10を現職8、前職1、元職2、新人3の計14人で争った。新人3人がいずれも上位で当選した一方、現職2人と前職、元職の各1人が支持を集められなかった。有権者は議会の刷新を求めた。(文中敬称略)

 現職遠藤芳は地元の椿に加え、候補者不在の小白川でも手堅く集票し、2回連続でトップ当選を果たした。議長菅野は地元・中の全面的な支援を受け、前回に続き2位に入って安定感を示した。

 新人3人がこれに続いた。今年3月まで町商工会事務局長だった遠藤純、町政刷新を訴えた酒販店経営の島貫、父親が元町議の横山がそれぞれ幅広い支持を集め、初陣を飾った。

 続いて現職3人が再選を果たした。屋嶋はPTA関係などの人脈を生かし票を集めた。舟山は地元の手ノ子を固め、高橋勝は子育て世代を中心に支持を得た。現職高橋亨は大票田の萩生で苦戦しつつも3選を決めた。当落ラインでは、元職松山が20年ぶりの選挙で2度目の当選を果たした。

 前職遠藤忠は、2年前に議員辞職した問題を払拭(ふっしょく)できず、僅差で届かなかった。現職古山は地元を固めきれず、現職川崎は激戦区の椿で他陣営の攻勢をしのげなかった。元職鈴木は支持を広げられなかった。

© 株式会社山形新聞社