化粧品トラブル 2年連続最多 長崎県消費生活センター2022年度相談 定期購入に注意を 

2022年度 苦情相談件数の年代別内訳

 長崎県消費生活センターは19日、2022年度に寄せられた相談件数が前年度から1.7%減の2337件だったと発表した。化粧品の定期購入などに関する相談が46件増の210件で、2年連続最多となった。年代別の苦情相談では「20歳未満」と「50歳代」以上の相談が増え「70歳以上」が592件で最も多かった。
 同センターによると、化粧品などの定期購入に関するトラブルは全国で増加。ネット通販で「お試し価格」などとうたい、初回は安価、無料で購入できるが、定期購入が条件となっており後から気付くケースが多いという。年代別の相談内容でも「40歳代」以上で化粧品が1位を占めた。
 同センターは「定期購入になっていないか、総額でいくらになるのか、解約できるかなど、注文を確定させる前に確認してほしい」と注意を呼びかけている。
 相談件数のうち苦情相談は2153件。年代が高くなるほど多くなり、25%以上を占める「70歳以上」の相談内容は、「化粧品」(46件)に次いで架空請求や身に覚えの無い宅配など「商品一般」(45件)、「工事・建築・加工」(28件)と続いた。
 「20歳未満」は56件で6件の増となった。相談内容では、オンラインゲームの課金などに関する相談が18件で最多。家族や知人からの相談が多く、同センターは「若者や高齢者はトラブルに遭いやすく、家族や地域の見守りが必要」としている。
 同センターは2153件のうち、「助言」や相談者と事業者の間に立つ「あっせん」で計375件、7941万円を救済した。

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