平和部隊攻撃「容認せず」 コソボ衝突でNATO

 【ブリュッセル共同】北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は19日、ブリュッセルでセルビアのブチッチ大統領と会談した。ストルテンベルグ氏は共同記者会見で、5月にコソボ北部でNATO主導の平和維持部隊がセルビア系住民のデモ隊の攻撃を受け93人が負傷したとして「容認できない」と非難した。

 その上で「NATOはコソボ北部で高まる緊張に対応するため増派した」と警告し、ブチッチ氏にコソボでの緊張緩和に貢献するよう訴えた。

 セルビアの自治州だったコソボは2008年に独立を宣言。セルビアは認めず、対立が続いてきた。コソボではセルビア系住民は少数派で、アルバニア系が多数派。

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