猫と独自の世界観 繊細に表現 絵本作家の池田さん原画展 21日から、壱岐・一支国博物館

作品「月と月見草」(2010年)

 「パステル画」の技法を使って独自の世界を作り上げてきた絵本作家、池田あきこさんの原画展「猫のダヤンとアベコベアの月」が21日、壱岐市芦辺町の市立一支国博物館で開幕する。同館主催、長崎新聞社共催。繊細で美しい色彩の魅力と、独自の世界観を原画など55点で紹介する。
 池田さんは東京・吉祥寺生まれ。1976年に革工房「わちふぃーるど」を設立し、83年に東京・自由が丘店のシンボルマークとして「猫のダヤン」を生み出した。以降、架空の世界「わちふぃーるど」を舞台にした物語を描き始め、絵本や画集、長編物語、旅のスケッチ紀行など多方面で執筆活動を続けている。著書は130以上ある。
 今年はダヤン誕生40周年。原画展では、ダヤンが夢の中の不思議な世界を旅する絵本「アベコベアの月」シリーズを軸に、イギリスの童謡「マザーグース」を題材に占星術研究家の鏡リュウジさんと共作した占いカードの原画、旅先などで描いたスケッチブックなどを展示する。
 9月10日まで(9月4日休館)。観覧料は一般400円、高校生以下200円、未就学児など無料。問い合わせは同館(電0920.45.2731)。

© 株式会社長崎新聞社