両思いだとわかったのに…付き合わなかった女性の本音 #4「アプリで出会った“大丈夫”な人」

両思いだとわかっている男性がいたけれど、お付き合いまで至らなかったのは相手の考え方と合わなかったから。

こちら側だけが合わせることを求められ、それを「歩み寄り」とする男性とは、どんなに好きな気持ちがあっても交際は続きません。

幸せな関係を想像できなかった女性たちには何があったのか、実録でご紹介します。

「好きな男性がいたけれど、交際を諦めたのは相手と恋愛の価値観が違っていたから。

マッチングアプリで知り合った男性で、会うまでに何日も話をしてお互いの写真も交換して、『大丈夫な人』の実感は強くありました。

いざお茶をする約束をして会ったとき、恋愛について『そのままの自分を好きになってくれる人がいいよね』と話していたら、『相手のために何かを変えるのは相性が悪いってことだよね』とさらりと口にするのを見て、びっくりしました。

『それは歩み寄りじゃないの?』と言ったら『『自分を変えてまで合わせるのって歩み寄りとは言わないと僕は思う』とまっすぐ返されて、考え方が違うのだなとわかりました。

彼は『そのままの自分で付き合えてこそ相性がいいのでは』とも言っていて、その気持ちもわかるけれど、『たとえば自分が悪くて喧嘩になるときもあるのでは?』と返したら『そのときはもちろんきちんと謝るけど、許すのも愛情だと思うよ』と言われ、改善じゃなくて許すかどうかが仲直りなのだな、とわかって。

こういう人もいる、と思う一方でいざ付き合ったら私が合わせる側になることを想像したら、ちょっと窮屈かもと思いました。

仕事の考え方や生活について、常識的なところが多くて好きになった人でしたが、変化を悪いことと捉える人とは、私はうまくいかないと感じます」(36歳/総務)

交際について、相性の良さを考えるのは当たり前ですが、そこに自分の変化を否定する人は、歩み寄る意思がないと感じます。

喧嘩をすれば「許す」ことが解決、その姿勢では改善がないため同じ状況を迎えたらやはりまた衝突するわけで、関係が前向きに育つのは難しいとも思います。

良し悪しの話ではありませんが、肝心な部分の価値観が合わない人とは、好意があっても幸せな交際は叶わない可能性が高いのが現実。

「付き合えばどうなるのか」の想像力は、自分のためといえますね。

(mimot.(ミモット)/ 弘田 香)

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