近畿、昨年より3日早く梅雨明け 県内の降水量、平年より多く 豊岡では1.4倍

近畿で梅雨明け。神戸市街地は青空が広がりだした=20日午前、神戸市中央区から(撮影・三浦拓也)

 気象庁は20日、近畿、中国(山口県を除く)、東海の3地方が梅雨明けしたとみられると発表した。神戸地方気象台によると、近畿の梅雨は52日間で平年並みの長さだったが、期間中の降水量は兵庫県の豊岡で平年の約1.4倍になるなど、多くの地点で平年値を超えた。

 同気象台によると、梅雨入りした5月29日から7月19日までの降水量(速報値)は、豊岡433ミリ▽姫路374.5ミリ▽神戸369ミリ▽洲本347.5ミリ。アメダスを含めた県内26地点では、後川(丹波篠山市)を除く25地点で平年値を上回り、香住(香美町)や和田山(朝来市)など県北部や一宮(宍粟市)で平年との差が大きかった。

 梅雨明け初日は、県内の多くの地点で気温30度以上の真夏日に。神戸市中央区の大丸神戸店前では、強い日差しが照りつける中、日傘を差した買い物客らが足早に交差点を渡っていた。

 県内では今後1週間、晴れや曇りが続く見込み。同気象台の担当者は「8月上旬までは年間で最も暑い時期。熱中症に注意してほしい」と呼びかけている。(高田康夫)

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